愛犬や愛猫を溺愛しすぎて、ねだられると食事をつい多めに与えてしまうことがあると思います。
気が付いたら、飼いはじめた頃よりもまるまると太り、獣医に肥満と診断されたことはありませんか?
肥満は、健康を損なう重大な病気を引き起こす要因になりかねません。
飼い始めた頃より、食事量が一緒であっても体重の増加がみられるということがあります。
動物病院に来院するうち、約半数以上が肥満と診断されるという結果があります。
犬や猫など、動物たちの肥満は運動不足が原因の一つとされています。
肥満と診断されたら、食事制限や運動を集中的に行い、基準値まで戻れるよう努力しましょう。
アクティブな運動を心がけると、基準体重にまで戻すことが可能です。
こちらでは、肥満と診断されてしまった犬や猫におすすめの運動方法をご紹介します。
猫はおもちゃで遊ばせよう
猫は、紐などを生き物のように見せかけて動かすと、野生的な気持ちになり追いかけ始めます。
ねこじゃらしで遊ばせたりもしますが、シニア猫の場合は見向きもされないことがあります。
中にキャットフードを入れて転がすと、フードがこぼれるおもちゃなどもありますので、興味を示すおもちゃを使って効率的に運動させてあげましょう。
おもちゃは、遊びすぎるとすぐに飽きてしまいますが、時間が経てばまた興味を示し遊びまわります。
ペットクリニックでは、生活習慣病に適したフードの提供もしています。
食事制限を考えているなら、フードを変えてみることも良いでしょう。
猫は長時間の運動をすることが難しいため、食事制限でのカロリー制限も効果的です。
犬は長期的な運動を
犬の肥満改善には、飼い主の努力も必要不可欠です。
減量効果を上げるには、運動量を増やすことが犬にとって効果的であり、犬の運動といえば散歩です。
肥満度の高い犬は心臓に負担がかかりやすいので、激しい運動を避けて、散歩の距離を徐々に増やしていく方法が理想です。
また、食事の与え方としては一日の摂取量を減らし、代わりに回数を増やします。
その際、ペットクリニックが推薦する肥満向けのフードを使用するとより効果的です。
人間と同じように、動物でも肥満による病気が死因の上位を占めています。
肥満は、糖尿病をはじめとした生活習慣病と隣り合わせの状態なのです。
また、骨や関節痛の原因となり、息切れなども引き起こします。
救急な事態に陥らないよう、適度な運動と生活習慣を見直すようにしましょう。
北九州にある当院では定期的な健康診断をはじめとして、予防接種や肥満検診などを行っております。
肥満に対する相談も受け付けておりますので、お気軽にご来院下さい。