元気そうに見えるのに、実は病気を発症していたというのは人に限らず動物でも起こることです。
動物は、何かしらの痛みや不調があったとしても、それを訴えることができません。
また、人のようになぜ痛いのかを理解することもできないのです。
ですから、普段から飼い主が気を配り定期的に動物病院で検診を受けるのが、病気予防のために効果的なのです。
また、予防接種をきちんと受けておくことも病気の予防では大切です。
犬の病気と予防
犬を飼育されている家庭は、全国各地に何万世帯とあります。
愛犬のためにも、しっかりと予防を心がけておきましょう。
犬の病気には様々あり、感染症が原因で死亡する事例も数多くあげられています。
最も恐れる感染病として、狂犬病があります。
狂犬病は、全世界で発症し、感染すればほぼ100%死に至る恐ろしい病気です。
日本では、1957年以降発生事例は確認されていませんが、狂犬病予防法により年に1回の予防接種が義務付けられています。
次に、犬の病気で最も死亡率が高い感染症が犬ジステンパーウイルスです。
発熱、元気消失、嘔吐、下痢など、風邪のような症状が見られ呼吸器系の症状も多く見られます。
最近では犬アデノウイルス1型感染症と犬アデノウイルス2型感染症も発症が高く、1型は1~3日程度で死亡してしまうことがあります。
発熱、鼻汁、結膜の充血や嘔吐がみられる危険な病気です。
犬や猫、動物によるワクチン予防対策
上記に挙げた感染症などには、ワクチンによる予防が大変有効です。
予防接種は年に1回行い、ワクチンによって数種類の感染症を予防することができます。
しかし、摂取したからといって完全に予防できるわけではありません。
抗体のつくりにくい犬やワクチンにアレルギーを持つ犬も稀にいるので、そういった場合は獣医と相談し、今後の予防対策について考えていきます。
愛犬の健康を維持するためには、ワクチンは欠かせないのです。
ワクチンは一年で効果が切れてしまいます。
摂取時期を忘れないよう、気をつけましょう。
その他の病気について
犬の病気として、忘れてはいけないのがフィラリアです。
蚊の発生する雨季や夏季の間、フィラリアの薬を飲むまたは打つことで予防します。
フィラリアにかかってしまうと、犬にとってつらい治療を行わなければならなくなります。
また、寄生された数によっては治療が困難になってしまうため、事前の予防がとても大切なのです。
また、夏場の暑い時期には熱中症になる犬が多くなります。
犬の皮膚は汗腺がなく、体温を冷やすことができないため、熱中症になりやすくなります。
熱くなると口で呼吸しはじめ、ぜぇぜぇと荒い息を吐きます。
これは、熱中症になる危険があるサインです。
よだれをたらし、おぼつかない足取り状態は非常に危険な状態ですので、かかりつけの動物病院に救急だと連絡しましょう。
夏場の炎天下での長時間に及ぶ散歩は避け、朝方や夕方頃の涼しい時間に散歩するよう、気づかってあげましょう。
水をぬらしたタオルをかけるのも効果がありますので、暑い夏を乗り切れるよう対処してあげて下さい。
ワクチン接種など、北九州市で動物病院をお探しなら、当院へお気軽にご予約下さい。