ここ数年日本で深刻化している高齢化現象ですが、それは犬や猫などペットにも起こっている現象です。ペットフードの改良や、動物医療の進歩によりペットの寿命は伸びてきています。
また高齢化するペットのために、オムツや歩行補助器具などの介護用品や、救急対応をしてくれるペットクリニックなどが増えてきています。ここでは高齢化するペットの介護についてご紹介致します。
ペットの介護
ペットを最後まで責任をもって飼うのは当たり前のことですが、ペットの寿命が伸びている現在では、介護を必要とする老犬や老猫が増えてきています。家族の一員として一緒に過ごしてきたペットにまさか、介護が必要になることを想像していなかったという飼い主が多い気がします。
老犬や老猫の介護は人間の介護と同様、体力と精神力が必要になってきます。また病気にもかかりやすくなりますので、ペットクリニックなどで予防接種などを受けることをおすすめします。
介護用品
<介護用ハーネス>
介護用ハーネスとは老衰で足腰の弱った犬を歩かせるときに使用するハーネスです。足腰が弱ってしまった犬は散歩などに行きたがりません。しかし、寝たきりにしてしまうと、筋力や骨密度の低下を早めてしまい、健康に悪い影響を及ぼします。介護ハーネスには前足補助と後ろ足補助があり、またヘルニア予防のコルセット機能が付いたものなど種類も豊富にあります。
<介護用マットレス>
犬や猫の寝る場所にはシーツや簡易的なマットを敷いている人が多くいると思います。犬や猫は床に長時間寝ることで、皮膚の一部の血流が悪くなり、細胞が死んでしまう可能性があります。床ずれや血流が悪くなるのを防ぐために、緩衝性が高く柔らかい素材でできた介護用マットレスは床ずれなどの症状を緩和してくれますので、介護が必要になったら必要な用品になります。
<介護用オムツ>
犬や猫も老衰が始まると、人間と同じように認知症を発症するケースがあります。認知症かな?と思ったらペットクリニックで相談することが大切です。認知症を発症するとトイレの場所を忘れたりしますので、粗相をする回数が増えます。介護用オムツをしていると粗相をしても、ペットを怒ることなく、お手入れも簡単なので飼い主の負担も少しは軽減されるのではないでしょうか。
ペットの高齢化が進んでいる昨今では、ペットの健康診断など定期的にペットクリニックで行なうことをおすすめします。
北九州市にあります当院では、総合健康診断やセカンドオピニオンの相談なども行なっております。