動物も人間と同様に高齢化が進み癌や心臓病が増えています。
特に癌に関しては手術になるケースが多いのですが、持病(心臓弁膜症や慢性腎不全等)があったり高齢だったりと手術に耐えられるかが非常に大きな問題となってきます。
今回は16歳で初期の慢性腎不全を患っている猫のミーちゃんです。
肛門付近の癌で日常生活に支障をきたすため、3ヶ月前と今回の2回、手術を頑張りました。
これは3ヶ月前、手術で摘出した癌です。
今回は同じ部分の再発で、前回よりかなり小さいサイズで手術することになりました。
全身麻酔はもちろんリスクはありますが、全身状態をきちんと把握して対処することでより安全な手術をすることが出来ます。
手術時の麻酔モニターも最新の機器を導入して血圧、心電図、体温、ETCO2、SpO2、さらに一回換気量も測定できるようになりました。
手術後はICUに入り酸素濃度、気温、湿度を管理して覚醒を待ちます。
無事、問題なく覚醒しました。ちょっとボーッとしているミーちゃん。
もちろん全身麻酔による手術のリスクはありますが、今回はミーちゃんの頑張りと飼い主さんの決断により良い結果を得る事が出来ました。
もっともっと長生き出来るように病院スタッフ一同、サポートしていきたいと思います。