暑い日が続きますね。
ワンちゃんもネコちゃんも毎日の口のケアは大切ですが・・・。
特にネコちゃんは、口の中を触らせてくれないケースが多いので、
苦労されてる飼主さんも多いのではないのでしょうか。
口の中の病気は口内炎、歯周病、歯槽膿漏やウイスル感染など、様々な原因で起きます。
その中でも、ネコちゃんの難治性歯肉口内炎は原因や治療が確立されておらず、
苦慮することが多いです。
内科的な治療でうまくいかない場合は、麻酔をかけて処置することもあります。
長年、毎月の注射でなんとか痛みを抑えていたトラさん🐱
飼主さんとご相談の上、麻酔処置に踏み切りました。
トラさんの場合は臼歯全抜歯を行いました。
現在、数ヶ月経ちますが少しよだれは出るものの、痛みは全くないようです。
臼歯全抜歯は、少し前まで非常に時間のかかる処置でしたが、
歯を骨に固定している膜(歯根膜)を剥ぐ機器を使用することで、かなり処置時間は短くなりました。
また、保護された時から酷い口内炎を患っていたノンちゃん🐱
かなりひどい症状でした。
重度の炎症で触るだけでも出血し、口の慢性炎症から重度の貧血を起こしていました。
ノンちゃんの場合は、犬歯以外全て抜歯しました。
術後のノンちゃん
約2ヶ月後です。
軽度の炎症は見られますが、痛みはありません。
貧血も改善し、以前より活発になったそうです。
しっかり食べれるようになり、以前よりふっくらしたもよう・・・(^.^)/
誰でも痛いのは嫌ですよね。
もちろん抜歯は痛みを伴いますし、根治の難しい病気でもありますが、
痛みの緩和、今後の生活の質を考えると、処置をする意味はあると思います。
抜歯処置時には全身麻酔と同時に、痛み止めや、局所麻酔などを使い痛みの緩和に努めます。
気になった時は、一度相談されてください(^_^)
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